また学ぶことについて書こうと思う。 今行ってる洋服のパターン教室では、だいたいみんな1回来て、実際に概要を聞いたりして、そのあと2回目は来なくなることが多いらしい。要するに続かないことがほとんどなんだとか。
それもそのはず、ぼくの場合は結構特殊で、何も知らないまま父親の縫製工場で働いて、生産を経験したりする中で洋服を作っていく作業の大まかな流れや、ちょっとした用語だったりをある程度は自然と身につけているんだから、今パターン教室に言っても、ドが着く素人ではないということ。服に関しては多少の知識や免疫がある。だから理解しながらパターンの話を聞けるから、腑に落ちることがものすごく多くて楽しい。
だけど、全く何も知らない素人が覚えるには、最初からたくさん用語が出てきたり、基本的なことを覚える作業が多すぎて、それで結構挫折するらしい。いわゆる想像と違ったと言う理由で。
想像とは、パターン作成、洋服作成って思ってた以上に地味で手間や暇がかかる作業が基本的だということ。簡単に、すぐできるって思ってた人に限って、みんな挫折してやめていく。思い描いているアパレルの華やかな世界とのギャップを感じ、やめていくんだとか。
確かにわからないでもない。服を作ってるパタンナーさんやデザイナーさんはみんな簡単そうにこなしていたりする。そういうのを見て自分も”すぐにできる”という間違った錯覚を起こしてしまうということも。はじめから完成形だけを見てしまっているから、いざ現実を知った時完成形までの道のりを考えて、みんなやめてしまう。完成まで遠いから。
学ぶことって、過程を知っていくことであり、ゴールを学ぶんじゃない。ゴールを決めるのはあくまでも自分。そのゴールまでの道のりを一歩ずつ、じっくりとクリアしていくこと。
ショートカットは出来な。じっくりコツコツが、遠回りのようで近道だということ。それが学ぶことなんだなと。
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